中島みゆきさんの「糸」
、本当にいい曲ですね。
初めて聴いた時、自然と涙が流れたのを思い出します。
今月、菅田将暉さんと小松菜奈さんの主演の映画「糸」が公開され、大きな話題になっています。
また、先日の「24時間テレビ」のオープニング曲も「糸」でしたね。
義手のバイオリニスト、伊藤真波さんの素晴らしい演奏で始まり、リモートでたくさんの人が「糸」を歌う場面は本当に感動的でした。
このコロナ禍の中でも、やっぱり音楽は私たちに必要なものだと痛感しました。
さて、こんな中で「自分も『糸』をピアノで弾いてみたい!」と言われる方が増えています。
それで、今回は「糸」のピアノ楽譜を初級、中級、上級と簡単な順に紹介し、それぞれの楽譜の弾き方のポイントもお伝えします。
ここで紹介するのは、すぐにダウンロードできる「ヤマハぷりんと楽譜」ですが、「糸」には初級、中級、上級にとてもたくさんの楽譜がありました。
それで、その中からおすすめの楽譜を厳選してご紹介します。
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「糸」初級編
「糸」初級 ハ長調(菅田 将暉×石崎ひゅーい)
「糸」のオリジナルは変ロ長調(B♭)ですが、これはピアノ初心者が簡単に弾けるように1音上のハ長調にアレンジしてあります。
歌詞も付いているので、歌いながら鍵盤を押さえると、今どこを弾いているか分かりますよね。
左手部分が難しい人は、まずは各小節の最初の音だけを弾いてみましょう。
これで立派に「糸」の演奏になりますよ。
コードも付いているので、もし近くにギターができる人がいたら、伴奏をしてもらうことでハーモニーを感じることができ、より楽しくなることでしょう。
「糸」初級 ハ長調(トヨタホームCMソングバージョン)
これも、簡単に弾けるようにハ長調で書いてあります。
こちらには前奏と後奏が付いているので、よりピアノ演奏らしくなりますね。
左手部分は和音になっています。
難しい時は下の音だけを練習しましょう。
下の音だけで演奏ができるようになったら、サビの部分の左手の上の4分音符を入れる練習をしましょう。
この4分音符が入ることで、サビの部分の感情が盛り上がります。
「糸」初級 オリジナルキー
こちらはオリジナルの変ホ長調(B♭)で書いてあります。
同じ初級でも、上のハ長調バージョンよりハイレベルです。
ファミリーコンサートなどで披露するのにぴったりです。
右手部分には16分音符や付点16分音符、タイなどがたくさん出てくるので、まずはゆっくりとリズムを正確に弾く練習をしましょう。
サビの左手部分は8分音符が続きます。
粒を揃えて弾けるように練習しましょう。
1拍目と3拍目の最初の音は小指か薬指で弾きますが、大切な音なので、しっかりと弾いてください。
両手ともにリズムが正確に弾けるようになったら、次はスラーを意識して、歌うように弾いてみましょう。
「糸」初~中級編
こちらもオリジナルキーで、とても素敵なアレンジになっています。
歌詞もコードも付いているので、ボーカル、ギター、キーボードなど何人かでのアンサンブルにも使える楽譜です。
もしメロディーを歌か他の楽器がしてくれるなら、ピアノは左手や右手の前奏・後奏に力を入れて楽しむこともできます。
Eに行く前のクレッシェンドをしっかりしてサビを盛り上げましょう。
でも気持ちが盛り上がりすぎて速くならないように気をつけないといけません。
「糸」中級編
とても素敵なアレンジになっていて、家族や友人の結婚披露宴などでの演奏にもぴったりです。
前奏2小節目の右手16分音符が高いところから降りてくるところなどは、これからの生活への希望や温かさを感じさせます。
気持ちを込めて表現して欲しいですけど、そのためにはまず粒を揃えてきちんと弾けるようにすることが大事です。
時々、左手部分がト音記号になっているので、間違えないように注意しましょう。
最後のEで転調し、希望が表現されています。
前の小節でクレッシェンドしたら一音一音を丁寧に、堂々と弾きましょう。
最後は余韻を感じさせるように静かに終わります。
「糸」中~上級編
こちらは「中~上級」とありますが、上の中級の楽譜よりも簡単に弾けると思います。
左手部分の16分音符がスムーズに弾けないときは、そこだけを何度も部分練習してください。
間奏部分の右手オクターブは堂々と弾き、後半につなげましょう。
「糸」上級編
「糸」上級 (TBSドラマ『聖者の行進』主題歌バージョン)
コードに変化があって、また違った雰囲気になっています。
右手にはメロディーの他にハーモニーを作る音や飾りの音もありますから、同じ右手の音であっても、その音の働きをよく意識して演奏しましょう。
最後のFからは転調して、世界が広がり、喜びが感じられます。
聴いている人にそのイメージが伝わるように心を込めて演奏しましょう。
「糸」上級
これは転調はしませんが、大変クラシカルな雰囲気に仕上げてあり、弾く人の感受性と表現力を十分に生かすことができるアレンジです。
ホールでの演奏やピアノ発表会の先生の演奏などにも使えます。
これを弾かれる方に、基本的なアドバイスは必要ないと思いますが、最終的にはどれだけ楽譜が完璧に弾けるかよりも、どれだけ一つひとつの音に神経が入っているかが大切で、そんな音色が聴く人の心を動かします。
まとめ
今回は、中島みゆきさんの「糸」の楽譜の紹介と各楽譜の弾き方のポイントをお伝えしました。
ご自分に合った「糸」の楽譜を見つけて練習してみてくださいね。
一生懸命に練習した「糸」を大切な人に弾いてあげたら、きっと喜ばれることでしょうね。
その日が早くやってくるように応援しています。
私のレッスン室では、大人のピアノ初心者のためのオンラインレッスンも行っています。
また、ピアノに関するお悩みや質問も受け付けていますので、何かありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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