こんにちは、うたこです。
ピアノ初心者の大人の方々は、ご自分の憧れの曲が弾けるようになる日を夢見て、今日もピアノの練習に励んでおられることと思います。
でも基礎練習ばかりじゃおもしろくありませんよね。
毎日の基礎練習と合わせて、有名で人気がある曲も練習していったら、毎日の楽しみと上達意欲が倍増しますよね。
それでは今回は、ピアノ初心者の大人も弾ける練習曲を7曲、クラシックと映画音楽から選んでみました。
それぞれの曲の特徴と上達のためのポイントも解説しますので、どうぞ参考になさってくださいね。
こちらでもクラシックとポップスのおすすめの曲を5曲ずつ紹介しています。
こちらでは、無料の楽譜を紹介しています。
ピアノ初心者のための基礎練習法についてはこちらをご覧ください。
また左手のための練習法についてはこちらをどうぞ。
ピアノ初心者の大人も弾けるおすすめの練習曲7選
キイロイトリさんによる写真ACからの写真
ピアノ初心者の大人の方のために私が選んだ7曲をまず紹介しておきますね。
クラシックから4曲、映画音楽から3曲です。
「メヌエット ト長調」ペツォールト
「アヴェ・マリア」グノー
「エリーゼのために」ベートーヴェン
「トルコ行進曲」 モーツァルト
映画音楽♪
「星に願いを」 (「ピノキオ」より)
「ムーンリバー」 (「ティファニーで朝食を」より)
「戦場のメリークリスマス」 (「戦場のメリークリスマス」より)
ピアノ初心者の大人も弾ける練習曲の条件は?
acworksさんによる写真ACからの写真
ピアノ初心者の大人も弾ける練習曲とは、どんな条件を満たしているものでしょうか?
だいたい下に書いている条件を満たしていたら、練習を始めて比較的早い時期に完成させることができるのではと思います。
有名な曲であること
知っている曲の方がとっつきやすいし、メロディーがすぐ弾けるようになりますよね。
出来上がって人に聴かせるのにも、皆が知っている曲の方が喜ばれます。
自分が好きな曲
やっぱり、自分が好きな曲が練習意欲が湧きますよね。
但し、好きでも難度が高すぎるものは先に取っておきましょうね。
シャープやフラットが少ない曲
ピアノ初心者の、特に大人の方は、シャープやフラットを見ただけで怖じ気づいてしまう方がおられます。(笑)
そんな方は、ハ長調やヘ長調など、シャープやフラットが少ない曲から選びましょう。
テンポがゆっくりな曲
テンポが速いと、ちゃんと弾けるまでに時間がかかります。
ちゃんと弾けるようになるためには、ゆっくりから練習しないといけないからですね。
リズムが割と単純な曲
リズムが複雑だと、これまた大変です。
譜読みに時間がかかってしまいます・・・。
それに、慣れていないリズムには体がついていけません。(汗)
和音があまり使われていない曲
和音がたくさんあると、何と何の音か、調べるだけで疲れてしまいそうです。
それでも、その曲を弾きたいならば、最初は右手はメロディーラインだけを、左手は一番下の音だけを弾くという方法もあります。
ピアノ初心者の大人も弾ける練習曲7曲の特徴とポイント
acworksさんによる写真ACからの写真
さあ、それでは上で紹介した7曲について、その曲の特徴と上達するためのポイントを解説していきますね。
クラシックから4曲を紹介
4曲目に紹介している「トルコ行進曲」は速いし、途中からシャープが3つもあるしで、上の条件を満たしていませんが、特に男性の方に人気の曲で、「子供の頃から弾いてみたいと思っていた。」と言われる方が多いんです。
それで、そんな方のために入れておきました。
「メヌエット ト長調」ペツォールト
「バッハのメヌエット」として知られていますが、近年の研究で、作曲者はクリスティアン・ペツォールトであったことが分かりました。
大変有名な曲で、4拍子にアレンジされたポップ・ソング「ラバーズ・コンチェルト」は中学校の音楽の教科書にも載っていましたので、歌ったことのある方もたくさんおられることでしょう。
曲の特徴
右手がメロディーですが、リズムが簡単で、4分音符と8分音符と付点2分音符しか出てきません。
しかも右手は一番最後の和音を除いて、あとは全部単音で動くので簡単です。
左手も最初と終わりの方の3小節以外は単音です。
上達のポイント
右手の8分音符はほとんど隣同士で上がったり下がったりしていますので、初心者の練習曲として最適です。
基礎練習のつもりで、まずは右手からゆっくりとメトロノームに合わせて練習しましょう。
右手ができるようになったら左手も練習しますが、伸ばす音のところを短くしないで、やはりメトロノームに合わせて、右手と同じテンポで練習しましょう。
左手がだいたいできるようになったら、メロディーを歌いながら左手だけを弾いたり、誰かに右手のメロディーを弾いてもらって、それに合わせて左手を弾くと、左手の音の動きをよく把握することができます。
終わり方、左手に下の丸で囲った部分が出てきます。
ここが弾き方としては一番難しいところではないかと思います。
1拍目の音を伸ばしたまま2拍目あるいは3拍目の音を入れます。
2拍目あるいは3拍目の音は飾りなので、練習する時はまず、その音を弾かずにシーシとかドード、レーという風に練習し、慣れたら飾りの音を入れてみましょう。
うまくいかない時は、そこだけをゆっくり何度も練習しましょう。
「アヴェ・マリア」グノー
グノーの「アヴェ・マリア」はバッハの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 前奏曲 第1番 ハ長調」を伴奏にして、その上にメロディーをつけたものです。
「ええーっ?そんなことしていいのー?」と思ってしまいますけどね(笑)
でも、その美しいメロディーは世界中で愛され、もともとは声楽曲ですが、ピアノその他様々な楽器で演奏されます。
曲の特徴
左手のアルペジオに乗って、大変美しく崇高なメロディーが流れます。
高音から一度降りて、そこから一度ずつ上がっていく旋律が特徴の一つです。
また高音から一気に落ちるという部分もありますが、ここは特に聴く者の感情を揺り動かします。
上達のポイント
この曲はハ長調で書かれていて、ほとんど両手とも単音なので簡単に弾けるようになります。
左手のアルペジオは粒を揃えて弾けるように練習しましょう。
まず左手だけを、基礎練習と思ってゆっくり一音一音強く弾く練習をしましょう。
何度もやっていたら、そのうちに滑らかに弾けるようになりますので、それに右手のメロディーを載せて歌ってみましょう。
右手は、小指をしっかり使えるようになる練習にもなります。
また易しい曲ですけど、表現の練習にも最適です。
「エリーゼのために」ベートーヴェン
誰でも聴いたことがある超有名なベートーヴェン(ベートーベン)の「エリーゼのために」。
私が小学生の時、ピアノを習っている子達が音楽室のピアノで自慢げに弾いてました。
自慢げに弾くと、必要以上に速くなったり乱暴になったりして、聴く方には心地よくありませんね(汗)
曲の特徴
「エリーゼのために」はイ短調で書かれていますので、白鍵を中心とした曲です。
もちろん臨時でシャープやフラットは付いていますが、大変分かりやすい曲です。
あの聞き慣れた、寂しげなメロディーが始まり、フレーズの途中には左手から右手につながるアルペジオが出てきます。
メロディーはずっと右手です。
途中からヘ長調に明るく希望に満ちた雰囲気になりますが、その後始めの感じに戻り、その後心が激しく震えるような場面が来ます。
そしてまた落ち着き、終わりを迎えるという、まるで愛する人を思うベートーヴェンの心の内を表したような曲です。
実は、「エリーゼのために」はベートーヴェンがかつて愛したテレーゼという女性に向けて書かれたのではないかと言われています。
上達のポイント
この曲は3/8拍子で書かれています。
8分音符♪を1拍として数え、ゆっくりと練習しましょう。
上の3曲よりも難度が上がりますので、「今度のクリスマスに家族に聴かせよう。」など、少し遠くに目標をおいてがんばるといいのではと思います。
最初から全曲を練習しなくても、最初の部分ができるようになったら中間のヘ長調の部分へ、そこができたら後半の激しい部分へというふうに、分けて練習すると一つずつ達成感が味わえ、意欲を持続させることができますよ。
左手から右手につながるアルペジオの部分は、そこだけ抜き出して繰り返し練習しましょう。
「トルコ行進曲」 モーツァルト
「トルコ行進曲」と呼ばれるものはいくつもありますが、ベートーヴェン作曲のものと、このモーツァルトのものが有名です。
モーツァルトの「トルコ行進曲」は「ピアノソナタ第11番 イ長調」の第3楽章のことを指します。
曲の特徴
モーツァルトの「トルコ行進曲」は大変明るく勇ましい曲です。
モーツァルトがこの曲を書いた1783年当時のヨーロッパでは、かつての敵国トルコへの関心が高まり、トルコブームが起きていました。
モーツァルトもそのブームに乗り、この曲を書きました。
左手の8分音符で刻む元気のいいリズムは、トルコの軍楽隊の打楽器を打ち鳴らす様子を表しています。
右手は16分音符でコロコロと動く部分やオクターブで力強さを表す部分などがあります。
構成はイ短調→イ長調→イ短調→イ長調となっていて、最後は華々しく終わります。
上達のポイント
かなり難度が高くなりましたので、まずは最初のイ短調の部分だけを完成させてもいいかと思います。
大事なのは、どの曲もそうですが、最初はとても遅いテンポで、メトロノームに合わせて、一音一音強く弾くことです。
右手は指番号をちゃんと守って練習しましょう。
最初は指番号を言いながら練習して、指に動きを覚えさせましょう。
映画音楽から3曲を紹介
映画音楽には心が魅了される素敵な曲がたくさんありますね。
映画音楽の多くは、もともとはオーケストラの編成ですから、一つの曲でもピアノ曲としてのアレンジがいくつも出されています。
それで、まずは初級用の楽譜で練習し、上達したらランクを上げた楽譜で練習すると、その曲の良さがより分かり、楽しみが増すと思います。
「星に願いを 」 (「ピノキオ」より)
誰もが聴いたことのある綺麗な曲。
人形のピノキオが本物の人間に変身する場面で使われます。
よくオルゴールにも使われていますね。
曲の特徴
ゆったりとした山を描くメロディーが特徴です。
その美しいメロディーは、基本的に4分音符だけでできているので初心者も簡単に弾くことができます。
上達のポイント
右手は簡単に弾けるメロディーだからこそ、一音一音切れ目なく、しっかりと丁寧にタッチしましょう。
1音目の親指から2音目の小指に移る時、特に気持ちを入れて、小指を上から下ろし、豊かな表現ができるように練習しましょう。
慣れてきたら和音やアルペジオが素敵に使ってある楽譜でバージョンアップを図りましょう。
ムーンリバー 「ティファニーで朝食を」より
映画「ティファニーで朝食を」の中で、オードリー・ヘップバーンが歌い、映画と共に大人気となった曲です。
数多くのカバーやアレンジがあり、今も世界中で愛されています。
曲の特徴
3拍子でゆったりと流れる曲です。
もともとこの曲はオードリーが歌うために書かれているので、メロディーはオードリーの声域に合わせて1オクターブと1音しかありません。
上達のポイント
ゆったりして簡単なメロディーなので、つい速くなりがちですが、テンポを保って弾きましょう。
特に5拍の伸ばしの音は自分で数えながらたっぷりと伸ばし、新たな気持ちで次の音を丁寧に弾き出してください。
戦場のメリークリスマス 「戦場のメリークリスマス」より
映画「戦場のメリークリスマス」は日本とイギリス、オーストラリア、ニュージーランドの合作映画です。
テーマ曲「戦場のメリークリスマス」(「メリークリスマス ミスターローレンス」)は坂本龍一さんの代表曲として知られていますが、坂本龍一さんは、何とこの映画の主役も務めています。
曲の特徴
スローテンポでどこか寂しげなメロディーが印象的です。
基本的には移動ドの「ド・レ・ミ・ソ・ラ」で構成されているメロディは東洋的な響きがしますが、瞬間的に「シ」が入ることで独特の雰囲気を醸し出しています。
またメロディーを支える和音の動きがとてもおしゃれです。
上達のポイント
原曲に近い楽譜ではフラットが5つもあるので、それだけで抵抗感がある方もおられると思いますが、基本的に黒鍵の上に手を置いて弾けば、そこまで大変ではありません。
初級者用のアレンジではハ長調のものもありますから、シャープやフラットに慣れていない人はそちらの楽譜で練習しましょう。
「戦場のメリークリスマス」は同じメロディーが何度も繰り返されるので、単調な弾き方になりがちですが、左手の動きや和音の変化などを意識すると、気分を変えて弾くことができます。
メロディーが弾けるようになったら、伴奏部分だけを練習し、この曲のハーモニーを掴みましょう。
するとイメージが広がり、楽しく練習することができると思います。
こちらの記事では、初心者向けの楽譜の紹介と弾き方の解説をしています。
https://yh-ms-kumamoto.com/senjyo-no-merry-christmas-piano-hikikata
ピアノ初心者の大人におすすめの練習曲集も紹介!
それでは、ピアノ初心者の大人におすすめの練習曲集も紹介しておきますね。
ご自分が弾いてみたい曲が入っているかどうかを確認して、購入の参考にしてください。
初心者ピアノ クラシック定番 名曲80選[改訂版] 2,420円(税抜)
でこの楽譜は全ページに音名がカナで付いています。
上で紹介したクラシック4曲も入っています。
但し、初心者用に原曲とは違うアレンジや調になっている曲もあります。
ピアノ初心者のための名曲セレクション Special 2018
こちらはクラシックや映画音楽以外にアニメの主題歌や唱歌など、初心者向けの人気の曲が収録されています。
しかも練習用CD付きなので、時間のある時に聴いたり、CDを聴きながら楽譜を追ったりと大変便利です。
今回紹介した曲では、「星に願いを」「アヴェ・マリア」「エリーゼのために」が入っています。
まとめ
今回はピアノ初心者の大人も弾ける練習曲をクラシックと映画音楽から7曲選び、曲の特徴と上達のためのポイントについてご紹介しました。
ご自分に合う曲を選ばれて、ピアノのある毎日をお楽しみください。
また、なかなかお一人で練習するのは、きついものがありますよね。
そんな方には、海野真理先生のピアノ教本とDVDのセットがおすすめです。
初心者の方に親切で、とても良い教材です。
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でも、一人で練習していたら、これでいいのか誰かに聞いたり自分の演奏をみてもらったりしたいですよね。
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ぜひ、それを利用してピアノの上達を目指してください!
また、おたずねやご相談もお気軽にどうぞ。
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